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    September 18

    Thorens TD-124MkⅡ

    <オークション:160029855474 Thorens TD-124 MkⅡ with TP14 Ends 21-Sep-06 21:00:00 BST>
     
    ●イーベイUKであのThorensのTD-124を見つけました。1966年の製品なので40年経っていて骨董ですね、でも、、、私とほぼ同じ年です(う~ん複雑)。でも、トーレンスは1883年創業なのでもっともっと古い会社です。最初はオルゴールメーカでしたが今はオルゴール部門はリュージュ社に吸収されています。TD-124はガラード301と並ぶ歴史的名機です、TD-124は1957年に発売されましたがいくつかの変更があって1966年にMkⅡとなりました、今回の出品はこのMkⅡです。TD-124はベルトドライブとアイドラードライブの併用という大変珍しい機構です。ガラードよりS/Nが良いといわれていて、音が良い名機として有名ですが、TD-124のほうが高価だったのでガラードを選ぶ人が多かったと聞いています。
     
    ●TD-124は、あのフラフラのスプリングコイルが採用されておらずモーターはフレームにゴム足直付けでした。これだとモータの振動がテーブルとアイドラへ伝播してしまいます(ガラードがそうです)。そこでアイドラ駆動プーリーをベルトで駆動してモータの振動を遮断し、トルクだけをアイドラーへ伝えようというアイデアです。モータには10Wの4極ACインダクションモータが使用されています、プーリーが16、33、45、78rpm用に4段になっていて、アイドラーが回転数にあわせてプーリーに接触して所定の回転数を作り出しています。ところで、家庭用交流は単相なので、インダクションモータは回転磁界を作り出すための進相コンデンサが必要になりますが、これが40年も経っていますので容量ヌケや液モレを起こしている場合が多くて良質のものに交換する必要があるようです。ケースについては、1965年にTD-150が発売される頃にはスプリングコイルサスペンションシ方式が採用され、モータはケースに設置され、サブシャーシ上のターンテーブルとアイソレートできるようになっていました。サブプラッタの構造が大幅に変更されて、アイドラを使わずベルトドライブになり、モータは16極シンクロナスモータになりました。TD-124の当時は純正ケースというものはないみたいです、どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら教えてください。次に、ターンテーブル(サブプラッター)については、初代が4.3Kgもある鉄製であったため、マグネチックカートリッジを使用すると磁力で針圧が狂っていました。このため、MkⅡではアルミ亜鉛合金に変更になっていますが、それでも3.6Kgあります。アームは今回の出品では定番のTP-14が搭載されているということです。
     
    ●私は残念ながら本物を見たことがありません。ですから、どんな音がするのか全く検討もつきませんが、重みのあるアナログならではの音と絶賛する人が多いのは、やっぱり名機たるゆえんでしょうね。私としては、S/Nの違いは理解できますが、ターンテーブルでそんなに音色が変るのかどうかわかりませんし、今やCDしか持っていないのでむしろデザインに憧れてしまいます。ガラードとトーレンスをSP-10あたりを同じアームで聴き比べしてみたいですね。どのくらい違うのでしょう。
     
    ●開始価格は£368(=約5万)となっています。人気がある製品でMINT状態というのはかなりの魅力で、日本だと\13万が相場、\6万で即買いと勝手に値付け、毎度のことですが送料がなければと思いますね、日本だとどうして高いのでしょうが。今回のは状態がいいのでファンの方はぜひ、、といってもこのMINT(新品同様)ってのが結構怪しいのですが、、。
    September 16

    STAX SR-Σ

    STAX_SR-Σ ~イヤースピーカの頂点~
    <オークション:90165148 美音STAX・スタックスSRΣイヤースピーカー    Ends 9月 16日 22時 0分>
    - STAX SR-Σ -
    ●ヤフオクであのSTAXのSR-Σを見つけました。1977年の発売で当時\38000、しかも本体だけでは音が出なくてドライブユニットも必要です。ヘッドフォンではなくてイヤースピーカと呼ぶのは??でしたが、聴いてみて、まさに的を得た表現だなと思ったものです。当時の他社のヘッドフォンの性能を圧倒的に引き離す音場再現能力を持っていました。STAXは1950年前半に昭和光音工業として発足し、64年にスタックス工業になりました。創設者亡き後、社員の努力とファンの力の結晶で経営困難を克服し(有)スタックスを再建、現在でも製品を世に出すことが出来ています。とてもすばらしいことだと思います。私のSR44は20年近くたっていますが、今だに現役で活躍してくれています。
     
    ●SR-Σは直流230Vを印加してドライブされるPushPullElectroStatic型の発音ユニットを搭載しています。スタックスではSR-Σをパノラミック・サウンド方式イヤースピーカーと呼んでいますが、これはイヤーカップ(エンクロージャと表現していました)と発音体の関係を表しており、発音ユニットがエンクロージャ前方に配置されている独特なものです。この配置を実現するため、イヤーカップと表現するにはあまりにも大きすぎる箱みたいな構造でエンクロージャに近い形となっているのです。通常は耳と対向するようにユニットが配置されるので、頭の中心で音楽が鳴っているよう(頭内定位)に感じる人が多いと思いますが、この現象を解決しようとしたものなんです。現在ではAKGのK1000(イヤーパッドレスで発音ユニットを60度前方に回転させて、ニアフィールドリスニング並の臨場感を得ることに成功しました)などが有名ですね。SR-Σは1987年にプロバイアス仕様(固定極に倍以上の電圧を印加できるようにしたもの)のSR-ΣPROを発表しており、ダイナミックレンジがより大きくなりました。そして、今回の出品はこのProタイプ(\46000)とのことですが、ドライブユニットはSRM-1/MK2(\65000)です。
     
    ●こじんまりした感じは否めませんが、頭内定位ではなく小ホールで音楽を聴いているような素晴らしい音場再生能力です。SN比が良くて、ppからffまで綺麗に再現してくれます。高域は35KHzまで再生能力があるコンデンサーユニット特有の中高音の繊細さで、ピッコロやシンバルの立ち上がりは急峻で艶やかにそしてに静寂に引き込まれながら消えていく様などよく再現できていると思います。低域も30Hzから再生できており十分な低域を持っていますが小型のコンデンサユニットでは迫力には限界があって、パイプオルガンのペダルの地響きのようなうなりは難しいようでした。更に、ドラムなどは低音ながら切れが必要になるので、こっち系は全くだめなんじゃないかなと思います。

    ●開始価格が\45000となっています。古いものなのであまり良い状態のものは少ないと思いますし、イヤーパッド交換等も必要かと思います。状態がまあまあなら\40000が相場、\25000で即買いといったところでしょうか。もう手に入りませんが、良い製品なのでぜひまた販売して欲しいものです。
     
    September 10

    RCA LC-1A

    傑作 傑作(0)
    作成日付 2006/9/10(日) 午後 3:21  |  書庫 Audio Auction  |  カテゴリ その他趣味
    <オークション:t12500897 米国RCA LC-1AとオリジナルBox Ends 9月11日22時41分>

    ●ヤフオクであのRCAのLC-1Aを見つけました。私が生まれるず~っと前の製品なので、化石に近い骨董ですね。名前だけ知っている見たことのない名機です。1940年代の製品なので60年も経っていてオリジナルの状態をとどめている事が不思議です。LC-1AはRCAがタングルウッドでのオーケストラとのブラインドテストで使用したことで有名なユニットとのことです。モノラル時代のスタジオモニターのようで今回の出品は1本でした。

    ●今でも通用する音響学の名著として1957年に出版された「Acoustical Engineering」という本がありますが、この著者のDr. H.F.OlsenがRCAに勤務していた時の手によるものです。彼はRCA在籍時代にLC-1Aをはじめとする多くの音響機器の設計を行っていました。LC-1Aはアルニコ磁気回路に、コニカルドーム付きウーハー、コーン型トゥイータが中心に付いたコアキシャル2Wayユニットです。しかも、38㎝なのでかなり大きいユニットのようです。コニカルドームというのはVictorのSXのユニットに似ていて(Victorが真似たらしい)、コーン全体に円錐状のサブコーンが同心円上にいくつか貼り付けられているものです。トゥイータはコアキャシャルなのでウーハーの中心にありますが、唇みたいな羽が上下に2つ生えていてずいぶんと変った形をしています。ホーンではなくてコーンを採用しておりウーハーとの位相ズレを抑えているようです。

    ●音は聞いたことがありません、モニタスピーカであり、どんなジャンルもムリなくこなすようです。高域のぬけはないものの、中低域が安定していて安心して音楽を楽しめるタイプで躍動感があり、アルテックに感じるようなクセのある軽快感やJBLに感じる明るさといったアメリカンサウンドとは異なる印象、、、らしいのですがふ~んそうなんだという感じです。たぶん、現代アンプでは無理のようで、質のよい管球アンプで聞いてみたいものです。CDよりもアナログの方がぴったりくるとかあるのかもしれませんね。

    ●開始価格は\27万となっています。なにしろ見たことも聞いたこともないので私の相場感は全くあてになりませんが、とても古いのでエッジなど心配ですね、程度が良ければ1本\25万が相場で、ステレオセットが\30万だと即買いというところでしょうか。ちょっといい加減な目利きですがこんなものだと思います。オリジナルのエンクロージャなので米松です。木もよく枯れていて響きがいいだろうなと思いますね。サランネットも張り替えられていて、裏の木ネジも錆もなく状態はいいようです。すごい名機ですがメンテが大変なので、状態の良い本機はお買い得なのかもしれません。
    September 04

    ONKYO GS-1

    ONKYO_GSー1 ~オンキョーオールホーンの秀作~ 
    <オークション:s32630312 最強/オンキョウ/GS1/ペア Ends 9月11日 9時58分>
    - ONKYO GS-1 -
    ●ヤフオクでオンキョーのGS-1を見つけました。当時大学生だった私はこれを秋葉原まで試聴しに行きました、ラオックスに置いてあったように思います。大学生といえば最近のことと自分では感じるのですが既に20年以上もたっていますから骨董の部類ですね。GSー1はONKYOが1984年に発売した超高級スピーカーで1セット\200万という価格がついていました。一台あたり100Kgを軽く超える2Wayのオールホーン型のシステムでフロントロードのウーハについたイコライザがミサイルみたいで恐ろしげなデザインだなというのが第一印象でした。低歪化を最優先事項としてオンキョーの技術の粋を結集して開発された本機はとてもクリアな再生音が特徴でしたが、大音量で自宅には到底入らないなぁとため息ものでした。GS-1の実力は確かなものであったようで、発売と同時にオーディオ3大賞を独占、1991年にはフランス・ジョセフ・レオン賞を受賞し世界の注目を集めた名機となりました。
     
    ●オールホーン型のシステムですが補正回路が入っているため88dBとなっています。ホーン型の特徴である高能率を狙うのではなくて低歪化を徹底しようという方針で、低域も含めた全周波数帯域での位相ずれをなくすための策としてオールホーンシステムとなったようです。システムは低音再生エンクロージャと中高音再生エンクロージャに分離されていて、音軸を合わせるための傾き調整機構付きインシュレータで中高音エンクロージャをちょっと浮かせて接合されています。音対策なのか重くて運搬できないからバラせるようにしたのか、、、きっと両方なのでしょう。ユニットについては、中高域はボイスコイルからボビンまで一体成型した窒化チタン材の65mm径ダイヤフラムを搭載しています。低域は28cmユニットW3060Aを二本搭載したツイン・ドライブです。エンクロージャ内部が40リットルずつ二つ分かれているという凝った造りです。W3060Aは実径23cmコーン型という小型ユニットですが、φ10cmという大口径ボイスコイルを組み合わせ、マグネットも当時最大のφ22cmのものを搭載してQ=0.3という低い値を達成し、トランジェント向上による低域遅れの改善を実現しています。密閉型でf特はだら下がりの低域になるのでこれをイコライザで補正しているようです、低域補償回路により音圧レベルが12dB低下するということで、ウーファーの能率100dBが88dBになったようです。パワーユーザ向けには(といってもこんなスピーカ買う人はみんなパワーユーザだと思うのですが)、、このイコライザをアンプ側に外付けして100dBの高能率システムとしても使えるようになっています。最大の特徴であるホーンについては、ホーン自体の振動によって発生する時間遅れの残響音(リバーブ歪み)をなくすために、FRPとダンプ材と鉄板をサンドイッチ状に重ねた材料を使用した、ダンプドFRP積層ホーンを採用しています。そして、ホーン内部での音の反射の乱れによる歪み(マルチパス・ゴースト 歪み)を改善できる断面の面積、形状、傾斜率について最適化された結果、スロート部は円形、途中がスーパー楕円、開口部が長方形という特殊な形状になりました。バットマンの鼻みたいなイコライザのついたあれですね。エンクロージャーは、振動対策として3mmの米松単板6枚貼り合わせの上にダンプ材を貼り鉄板を貼り付けた構造となっています。ネットワークは、中高域ブロック内に分散配置されており様々な接続を意識した結果、端子板だらけの裏面になっています。通常のネットワーク利用、専用の外部イコライザを使っての高能率化、バイアンプドライブなどの使いこなしを可能としています。
     
    ●ONKYOの技術の粋を集めて開発されたGS-1は高純度な音が実現されていました。中高音と低音の位相がずれることなく、指向性もそろっていることから音像や音場感の再現に優れていました。その歪み感のない音場感のしっかりした音は素晴らしく、オーケストラやオペラなどは演奏者の存在感までアピールできるような楽器の定位、再現能力を持っていました。私はバロックをよく聞くので、室内楽なのですが、定位がいいというのは大変気持ちのいいものです。弓の動きや演奏者の呼吸まで感じ取ることができます。いやはやすごいスピーカでした。しかし、残念ながら私の興味の音ではありませんでした、私は自分の小さな部屋で聞いたら?ってすぐ思ってしまうので、超大音量で鳴りっぷりをアピールしていたGS-1は私には理解の範囲を超えていたからです。私には、チェロやバイオリンの音像が少し大きすぎました。いつも小さいスピーカでニアフィールドで聞いているからだと思います。もっと優雅に音に浸ることができる環境で育っていたら、この評価も違っていただろうと思います。
     
    ●高さは1メートル以上、重さも100Kgを超えるという超弩級のスピーカシステムですが、値段も開始価格が\150万と超弩級です、名機ですがどうにも手が出ないで値段ですね。JBLの4344あたりと比較してしまうと、綺麗な状態で\50万が相場、\30万で即買いといったところでしょうか。比較対象に問題があるかもしれませんが、私としては100万を超えてしまう超弩級システムは全く手が出ないもので、、、スイマセン。