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July 16 JBL METREGONJBL_Metregon ~JBLレンジャーシリーズの芸術品~
<オークション:250141609038 JBL C45 METREGON PARAGON SPEAKER CONSOLE 16OHM 375 RARE Ends Jul-17-07 12:44:55 PDT> - JBL METREGON -
●イーベイUSにてあのJBLのメトロゴンを見つけました。私はJBLファンというわけではないのですが、名品を集めようとするとどうしてもJBLが増えてきますね。特にヴィンテージとなると、JBLは名器のオンパレードとなります。まったく凄い会社です。さて、メトロゴンはパラゴンほど有名ではないのでご存知ない方もいらっしゃると思います。パラゴンに似ていて、横幅はぐっと小さくなって、ちょっとした家具といった感じです。まあとにかくご覧ください、ため息が出るほど美しい。
こんな美しいものを作ったJBLはオーディオというより木工技術の優れた家具メーカになっても一世を風靡したことでしょう。メトロゴンは、1957年のパラゴンの発表から2年後の1959年にレンジャーメトロゴンとして発売が開始されました。エンクロージャと言っていいのかどうか微妙ですが、、エンクロージャの型名はC45と言います。ちなみに、C46がミニゴンです。パラゴンはD44000といいます。C45はエンクロージャの型名で、別に選択できるユニットのキットNoがたくさん用意されています。
●メトロゴンはレンジャーシリーズで、湾曲したリフレクタが特徴です。形はパラゴンに似ていますが、全くの別物で設計思想が根本的に異なっています。パラゴンは低音がバックロードホーンになっていますが、メトロゴンは普通のエンクロージャで、底部にポートがあるバスレフタイプとなっています。1970年まで生産されており、内部ユニットの組み合わせは13種類ありました。
ウーハーD130、ドライバーLE175、ネットワークN1200の組み合わせはキットNo201、D130A、LE275、N600だとNo205、150-4C、LE375、N400の場合はNo282といった具合です。今回は、LE15A、LE375、H5041、LX5なのでS82となりますが、これに075とN7000が追加された3ウェイタイプとなっています。このメトロゴンにはパワーアンプを組み込むことが可能となっていて、背面は通常メクラ板でふさがっています。今回は、何とそこに、SE401が収まっていました。SE401はJBL初のパワーアンプでゲルマニュウムトランジスターを使用しています。壊れたらどうすんだろ、って思いますが。 ●フロントのリフレクタパネル、ジェット機のエアダクトを思わせるユニットグリル、高級サイドボードともいえるトップパネルなどうっとりしてしまいます。なかなか、音の話になりませんが、、、実は今回も私は触ったことすらありません。どんな音なのか皆目見当もつきません。どなたか、関東近辺でメトロゴンを聞くことができる喫茶店でもあったら教えてくださ~い。
パワーアンプがゲルマニュウムトランジスターですから、なかなかコシのある音なんでしょうね、ヴィンテージ期のモデルを西海岸的にからっと鳴らしてくれそうですが。う~ん、それにしても美しい。
●開始価格が$12500(≒\150万)となっています。発売当時でもすでに\84万だったので、程度が良い、3ウェイタイプだと\100万を超えるのは致し方ないところだと思いますが、パラゴンに迫る価格ですねぇ。だいたい、SE401だけでも\10万はいってしまいます。現在でも発売当時並みの価値はあるように思いますので、これに、アンプと高域ユニットを加えると、\105万が相場、\85万で即買いと勝手に値付け、。
とはいっても、、、。たとえ\85万にしてあげるって言われても買えませんが、、、。でも、こんなスピーカ欲しいですよね。誰が買うんでしょう、楽しみです。 July 01 JBL Olympus<オークション:200123697021 JBL SOVEREIGN/OLYMPUS S8R SPEAKERS C60 EXCELLENT Ends Jul-03-07 20:06:11 PDT>
●イーベイUSにてあのJBLのオリンパスを見つけました。オリンパスはランシングの死から11年後の1960年に発表されたモデルです。オリンパスという名前はC50というエンクロージャにつけられたものなので、オリンパスといってもいくつかのユニットの組み合わせがあります。更に、あまり知られていませんが、エンクロージャもC50とC60とあるんです。今回はC60ですね、こちらがあまり知られていな方で、オリンパスではなくてサブリンという名称です。サブリンはオリンパスと同じものが選択可能で、仕上げが異なっているだけです、確かにフロントのデザインがあのオリンパスの木格子ではありません。 オリンパスは、当初38cmウーハーとホーン型トゥイータの2ウェイでしたが、C50は38cmを収めるには小型であることから十分な低域が確保できない課題がありました。1965年ころに、ドロンコーンという磁気回路を持たないユニットを使った低域増強の方式が流行し、JBLでもPR15が開発され、C50、C60で選択可能なユニットとなりました。末尾のS8Rというのはユニット構成の名前でLE15Aウーハー、PR15ドロンコーン、375+HL93ミッドレンジ、075トゥイータからなる3ウェイを意味しています。プロ用のユニットを惜しげもなく家具のような美しいエンクロージャに収めてしまうところはいかにもJBL的で、ユニットが力を持て余しながら鳴り響く様が見て取れます。 ●オリンパスは奥行きがあまり無いのに375という大型のホーンを必要とするドライバが搭載されており、かなり無理な構成で、しかもドロンコーンを使っています。これは、C50、60は今では大きく見えますが、当時のエンクロージャーの容積としては不足だったからです。バスレフでは容量不足となるため、エアサスペンション方式を意識した密閉型を採用したようですが、結果としてはS7もS8も低音の伸びがなく、つまった感じとなりました。そこで、パッシブラジエータ方式の出番となって、低域が改善されましたがそれでも不満を言うユーザが少なくありません。 ドロンコーンとは、見た目は普通のウーハーなんですが、ボイスコイルのないコーンだけのユニットで、自分で能動的(アクティブ)には動作せず、ウーハーとセットで使います。ウーハーの背圧を利用して、コーンの共振点でコーンを動かす、つまり受動的(パッシブ)な動作をするナマケモノなコーンなので、ドロン(ナマケモノ)コーンっていいます。ドロンコーンは印象が悪いため、JBLではこれをパッシブラジエータ(PR)方式と呼び、ドロンコーンの型名はPRが付くことになりました。 ドロンコーンは共振を利用してコーンを駆動して低域を増強させるもので、foはコーンに取り付けられたオモリで調節することになります。ボイスコイルで動くのではなく箱の内部の音圧を受けて、共振点で位相が反転され同相にして利用するものなので、低域共振付近にのみ適用できる理論です。 そうはいっても、重さのあるユニットを音圧で駆動させることになるので、応答性が悪くしまりのない低音になりやすいためチューニングが難しいです。ウーハー自身が十分にダンピングできる磁気回路を持ってくれば、構造が単純でコストも安く応答も速いバスレフポートが主流になっていくのは当然の流れだと思います。 私は個人的には、ドロンコーンという構造が好きで、密閉の容量を上手く設計できれば、ウーハーの背圧をダンピングでき、ローエンドまで締まった低音を実現できるのでは?と思うのですが、なかなかそうはいかないようですね。 ●JBLのスピーカというのは、ARやボザークなどのイーストコーストと比較して、からっと晴れたウェストコーストサウンドと表現される事が多いです。私は、各ユニットのポテンシャルが高く、有り余った使い方をしており、パワーを入れると、どんどん音が前に出て行くような、躍動感のある音になる傾向があることから、そういわれているのだろうと思っています。オリンパスは聞いたことがありませんが、JBLは渋さというより陽気で明るい元気のいい音という印象があります。PRを搭載してからは、低域のダンピングが効いており、バスドラの音が歯切れのよいと評価する人と、低域不足と評価する人と別れているようです。いずれにしてもドロンコーンによる低域補正の音は、応答性の悪さからクリアさが欠けるのですが、そのようなものがないというのはやはり箱が小さくて低域が詰まってるように思います。 更に、中域は375をむりやり押し込めていますが、そこは375であり声楽の美しさや生々しさには、ぐっとくるものがあります。高域の075はいわずと知れた名トゥイータでシンバルの歯切れがありながらもパワフルさを感じさせます。弱いトゥイータではこうは鳴りませんねぇ、高域までシャリシャリと伸びてはいますが、ハイハットなどが薄っぺらく感じてしまいます。ぶあつくジャーンと鳴ってくれないものです。 いずれにしても、当時のJBLの音は、現代のものほど特性が平坦でなく、クラシックの繊細な響きを表現しにくかったようで、ジャズといえばJBL、クラシックでJBLは疑問という評価はこの頃の製品のことを指しているのだと思います。 ●現在価格は$3,000(≒\38万)となっています。年代ものでもあるので、\40万が相場、\20万で即買いと勝手に値付け。今回は、C60なので人気はいまいちといったところですが、それでもオリンパスです。更に、オリンパスC50とセットになるものが、C58デルフィというセンターキャビネットとなるわけです。タイミングよくオークションに出てくれたものです。 |
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