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June 29 PHILIPS LHH2000PHILIPS_LHH2000 ~CD時代の草分け~
<オークション:d86307707 フィリップス LHH2000 CDプレイヤー Ends 7月2日23時49分>
- PHILIPS LHH2000 -
●ヤフオクにて、フィリップスのあのLHH2000を見つけました。CDが発売になったのは1982年の秋、25年が経とうとしていますが、ついこないだのように思えます、年をとったなぁ~としみじみ、、。さて、オランダのフィリップス社がCDフォーマットの牽引役でしたが、最初の製品にはソフトもハードも課題が多く、CDへの評価はあまり芳しくありませんでした。CD悪評の渦中にありながら、それを払拭させるだけの能力を備えたLHH2000、フィリップス社満を持しての発表となったのです。LHH2000は1985年に発売されたPHILIPS社の記念すべき1号モデルで、CDプレーヤに革命を起こしたと言われました。これが登場しなければCDの普及は無かっただろうとまで言われている超名機です。業務用モデルで、当時\160万もしたにも関わらず多くの方に愛用されています。ドライブ部とコントロール部が分かれていて、パソコンのようですね。後継機はフィリップスの開発で、スチューダから出ることになりました。これが世いう名機、STUDER社のCDプレーヤA730です。名機にも血統があったのですねぇ。
●オランダのアイントホーフェン本社工場で生産される業務用の受注生産モデルだったようで、f特:20-20kHz、全高調波歪率:0.01%以下、Dレンジ:90dB以上、チャンネルセパレーション:80dB以上のスペックを誇っています。重量7.3kg、129(W) x 99(H) x 450(D)という細長いドライブユニット:LHH2001、200(W) x 52(H) x 190(D)、重量0.95kgのファンクションモジュール:LHH2051、80(W) x 52(H) x 190(D)、 重量0.3kgのコマンドモジュール:LHH2052、で構成されていて、2051と2052はセットになってコンソールみたいになっていて、これ一つで3台までの2001を操作可能としている業務モデルならではの構造です。
2001の初期メカは、シリーズ最高と言われるのCDM-0が搭載されています。鋼鉄製ボディにシングルビームのスウィングアーム、極太シャフト、レンズは独ローデンシュトック製だそうです。後期モデルでは量産性から、一部亜鉛ダイキャスト製になったCDM-1を搭載している場合もあるそうですが、コンシュマー用ではCDM-1ですら名機といわれています。このスイングアームはフィリップスのお家芸とも言えるもので、小型シングルビーム型レーザーピックアップを完全ダイナミックバランスのアームに収め、極めて安定したトレース能力を持ち、高精度な信号ピックアップを可能にした、大変優れた機構です。デジタル技術としては、4倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターを採用しています。これは、CDのサンプリング周波数44.1kHzを4倍の176.4kHzに持ち上げた後D/A変換され、その後、位相特性に優れた3次ベッセルフィルターによって緩やかにカットしていくもので、ローパスフィルターの通過帯域幅を30kHzまで拡張することに成功しているんです、手堅い設計ともいえますねぇ。この結果、優れた位相特性と過渡応答特性を実現したんですよ。 そのD/Aコンバータについても、左右独立装備となっていて、高域での位相回転を改善し、理想的な高域再現能力を得ています。とはいえ、採用されているDACなんですが、今日ではスペック的に見劣りする14bitのマルティビットDACです。最も、そういうとピンとくる方が多いと思いますが、あの名チップのTDA1540の搭載です。1ビットにはないマルティビットのすごさを体験できるチップですねぇ。音を聞けば、スペックだけでは物語れないことがすぐに分かります。 そして、隠れた名品がこのディジタルフィルターSAA7030です。4倍オーバーサンプリングのフィルター性能を有し、同時に2次ノイズシェイパーという卓越したノイズシェイピング回路も持ち合わせていました。量子化ノイズの分布に周波数特性を与えて、ノイズ成分を人間の耳の感度が低い超高域にシフトさせるというノイズシェイピング効果です。 そして、出力トランスとアンプを巧みに組み合わせた+6dBのバランス出力回路は以降のシステムに受け継がれていきました。この出力トランスは、入力、出力、NFB巻線の3部構成となっており、DCサーボを兼ねたOPアンプでNFBがかけられたバランス出力となっていることから、可聴帯域外ノイズが減衰され、メインアンプでの混変調歪を削減することができることから、クリアな音質となっているようです。電源には、4700μF、3300μFという大容量ケミコンを投入した強力なものです。 ●音はやはり、当時のCDの環境もあって、レコードと比べて遜色ないという音作りです。しかし、LPでは拾えない緻密な音はCDが可能としたダイナミックレンジのなせる業だと思いました。しっとりと音楽に浸れる名機だなぁと思ったことがあります、、もっともそんなにゆったりと聴いたことはありませんし、ショップの美辞麗句に酔った後の試聴でしたからかもしれませんが。
ただ、余裕のあるホールで聴く感じを得意としていて、変な味付けのない帯域バランスは見事といえます。響きの厚み、音場の深みを感じることのできる数少ない逸品で、フルオケをこれで聴くともうたまりませんです。繊細な美しさより、力強い躍動感を演出できる、演奏のパワーを余すところなく引き出してくれる、そんな音だったと記憶しています。 反面、耳あたりよくチューニングしてくれているわけではないので、飾り気のないモニタリングに徹したマシンといった感があり、細かく隅々まで描写し、ニュアンスを余すところなく表現する、といった方向では決してないです。
さらに、本機はODM(オプチカル・ディスク・マスタリング)のスタッフでの開発、つまりフィリップスのマスタリングの評価専用に開発された業務用の超弩級装置なので、使い勝手がコンシュマーのことを全然考えていないという欠点があります。早送り、戻し、選曲などの機能がないんです、、、私はCDは一回乗せたら最後まで聞くというLP時代の化石的な聴き方をずっと続けているので、まったく不満ではありませんでした、、、(それより、どうせ買えないのだから、機能なんかどうでも良かったんです)、、、。 ●開始価格が\120万とかなり高価なため、いまだ0BIDですが、相応の名機です。\70万が相場、\30万で即買いと勝手に値付けいたしました。CDM-0が手に入りませんが、ここまでの名機となるとメーカも知らないとは言えないようで、なんとか修理にも応じてもらえるようですね。CDの歴史を作り出した最高傑作と現代のCDとを比較できると最高の贅沢ですねぇ、、といっても高いですが。
June 08 Lo-D HS-500Lo-D_HS-500 ~日立スピーカの渾身の名作~
<オークション:d83683522 HITACHI HS-500 Ends 6月10日21時18分>
- Lo-D HS-500 -
●ヤフオクにて、あのLo-DのHS-500を見つけました。名器として長きに渡り2ウェイブックシェルフの王座に君臨した、日立の歴史的名器です。1968年に\65000で発売となりましたが、1978年になっても受注生産で\85000で生産されていました。とてもロングランな逸品ですねぇ。しかも超高価格の設定で普通の人が買える代物ではありませんでした。
当時はARのエアサスペンション方式が全盛で、AR-3aのコピー製品が横行していた次期です。ところが、流石は技術の日立です、ここでARと全く違う方向を目指し、ブックシェルフとしてARを凌ぐ最高峰を狙いました、それがこのHS-500なんです。私の知っている限りではこのHS-500以前には日立のスピーカがマニアの間で話題になったことはなかったと思います。いきなり現れて、その音質の良さと値段の高さで注目を浴びました。当時のライバルはDS-301ですが、どちらも名器ですね。 ●ギャザードエッジの20cm強力ウーハー、強力ホーントゥイータのダンプトバスレフ型2ウェイ。日立のスピーカー技術の評価を一気に高めた超名機です。ブックシェルフといえばARといわれた時代にあって、欧米製品に果敢に挑戦して見事栄誉を手中に収めました。日本の音響技術を世界に認めさせた誇るべき逸品ですねぇ。ウーハーはL-200型で、通常使用されているエッジではなく、独自のV型エッジを開発、ギャザードエッジと呼ばれました。機構的に伸縮みの応力が均一で、円周方向にも均一な伸縮であるため、振動板の機械的直線性に優れた、エッジの理想的な構造です。これにより、大振幅時やエッジ周辺の共振による歪の低減に成功しています。20cmながら30Hzあたりまでの超低域再生能力を持っているんです、こんなに小さいのにスーパーウーハ並みですねぇ。
特筆すべきは、エッジだけではないんです。大型アルニコマグネットと鋳造壷形ヨークの強力な磁気回路を搭載しているんですが、この壷形ヨークというのは底が丸い形状になっていて、磁気回路の理想解の一つといえますね。ボイスコイル径は10㎝mもあり、20cmユニットとしてはかなりの大きさで、ギャザードエッジにより振幅も±6mmと超大振幅を実現しています。大振幅・ショートボイスコイルの設計、振動部の質量を極小化、バスレフのキャビネットとの組み合わせで素直な低音を得ており、70Hzあたりまでフラットな特性を誇っています。 更に、トゥイータはH-70HD型で、アルミ丸棒から削り出したホーントゥイータで20KHzまで±3dbのf数を持っています。歪1%以下とホーントゥイータとしては画期的な特性で、さらに指向性改善のために、ハ形音響レンズを搭載しています。 エンクロージャは50Lのダンプドバスレフ、22kgと重力級で、88dB、20Wとなっています。残念なのは、初期型からコストダウンがすぐに進み、初期型のアルミ製デュフューザは、即、プラスチック製に変更になりました。後期型では、SP端子も真鍮からプラスチック製になり、サランネットのフレームもホモゲン材くりぬきから角材の組み合わせになってしまいました。 クロスオーバーは3KHzとなっています。2ウェイの利点を活かしており、マルチウェイで帯域を分割するよりも高めの設定をしています。人間の聴覚の敏感な帯域が0.1kHz~2kHzあたりなので、この帯域を避けてクロスオーバーさせることで、聴感上大変素直な音色の実現に成功していると思われます。人間の声の基音の周波数が90Hz~1.2KHzあたりですから、オペラなどにも好結果を得ることができ、このサイズでは信じられない再生能力を誇っています。また、ネットワークはパスして、2chのマルチにできるように、ネットワークパスのつまみと独立端子までが装備されていて、なんともマニアックです。 ●名機と言われるだけあってソフトな音質です。現在のハイスピードアンプにも十分に追従できるようで、現代アンプの方が力強く鳴っていい感じに思います。50Hz以下は急激に下がる典型的なバスレフの特性なので、バスレフによる豊かな低音ですが、重低音の再生には限界があります。でも、これ以上望むと相当でかいスーパーウーハーが必要になりますね。内部の線材やネットワークの電子部品を高品質のものに交換することで、さらにパワーアップできるようです。
クロスオーバが高めなため、トゥイータの存在を意識させないながらもしっかり高域を補正できている端正な鳴り方です。女声ボーカルやピアノ、バロックなどに定位が気になる人向けですね。音場ということになると、小編成はその定位の良さ、くっきりとした鳴り方から、高い評価となりますが、フルオケはやはり、大型にはかないません、ARはそのあたりはうまく調整できており流石といったところです。 ●開始価格が\5万となっており、ちょっと高めなのか0BIDSなんですが、マニアの人は狙っているはずです。\8万が相場、\3万で即買いと勝手に値付けいたしました。超名器なんですけど、これ以上の金額だとほかの品物に目がいってしまいますね。初期型なのでちょっと古く安めの落札かもしれませんが、そうだったらこれはお買い得ですねぇ。
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