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6月18日 Technics RS-1500UTechnics_RS-1500U ~オープンデッキ有終の傑作~ ●ヤフオクにてあのテクニクスのRS-1500Uを見つける。松下が1976年にTechnicsブランドで発売したオープンリールデッキ、アイソレートループ方式とよばれる独自の走行系が特徴の2トラ38デッキである。私の記憶ではまだそんなに古い方ではないのだが、いつの間にか30年も経っており骨董化してしまっている。RS-1500Uは優れたオープンデッキであったが、時すでに遅くオープンの時代が終わろうとしていた時期の発売であったことが残念である。Technics U-38という名称で当時\244000だった。外装はテクニクスブラックともいえる独特のこげ茶のような黒でこの時期の全シリーズがこの色で部屋に置くとなかなかに落ち着いた雰囲気を醸し出す絶妙な色合いであった。カッコよかったがこのオープンに関してだけは???、というのは10号リールはシルバーが定番の中、黒というリールがなかなかなく、シルバーのリールを取り付けているとどうしても違和感があり似合っていなかったからである。 ●憧れの10号リール対応で2トラ2chの録再と4トラ2ch再生が可能、しかもテクニクス得意のDDモータを採用、3モーターダイレクトドライブ方式となっている。特徴であるアイソレートループ方式は大径キャプスタン1つとリバーシングローラー、2つ のピンチローラーで構成された走行系をもつ方式で、従来のクローズドループ・デュアルキャプスタン方式ではキャプスタンの回転精度誤差や公差による干渉が課題でコスト的に見合わない駆動系が要求されるため、松下らしい発想で新たに開発された方式である。φ34㎜という大径キャプスタンは加工精度を追い込みやすく、更に2つのピンチローラーがキャプスタンを左右対称で挟むため軸受偏心負荷がキャンセルされるという絶妙な設計とあいまって38㎝/秒の走行時で3.55回/秒という低速回転化で機械振動やフラッタ成分を少なくでき、ワウフラッター0.018%WRMS(38㎝/秒)、速度偏差±0.10%というターンテーブル以上の安定したテープ走行を実現している。ヘッドブロックは精密ダイカスト製で、録再ヘッドは高硬度パーマロイヘッド、消去ヘッドはダブルギャップフェライトヘッドを採用。2トラ録再ヘッドと、4トラ再生2トラ消去ヘッドが左右に振り分けて装着され、ヘッドがギャップ面を横に向けて縦に並ぶためヘッドを直視しやすくクリーニングが楽。更に、この高精度を支える技術がキャプスタンとリールに直結されたDDモータである。キャプスタン駆動には電子整流子方式のFGサーボDCモーターをクォーツPLLで制御、リール台も電子整流子方式のDCモーターを搭載、モーター及び周辺パーツとともに精密なアルミ合金ダイカストシャーシにマウントされ安定性を高めている。リール回転数でテープテンションを制御する方法を取っており、リールサイズによるスイッチの切換えなしに一定のテープテンションが得られるように制御されるエレクトロニック・テープ・テンション・コントロール方式が採用されている。 ●2トラ38の音はやはりカセットとは比べ物にならないものである。高SN比でテープヒスが殆ど聞こえない音の輪郭がはっきりしており高音の伸びも低域の濃厚感も十分、レンジの広い雄大な鳴りっぷりはオープンならでは、やはりすごいデッキである。ブラインドで聴かされるとテープであるとは全く分からない、オケのホール生録のソースではその音場再生はレコード以上であったと記憶している。 ●開始価格が\15万である。程度も良いものであるが相当の年代物で、すでにオープンの時代ではなくレストアも必要であることから、\5万が相場で\2万で即買いと勝手に値付け。優れた性能と機能性を誇ったRS-1500Uは一躍松下のオープンデッキ開発技術を世界に轟かせるところとなり、4トラ38のRS-1506U、4トラ38オートリバースのRS-1700U、2トラ76のRS-1800などの後継機を加えつつロングランモデルとなった。この名機を手ごろな価格で入手できれば幸運であると思う。 6月11日 Marantz #9<オークション:k30834348 Marantz Model9 Ends 6月14日23時31分>
●ヤフオクであのマランツのモデル9を見つける。Marantz社は1953年に設立、ソウル・B・マランツ42歳の時である。翌年にはシドニー・スミスを迎え早くもマランツ黄金時代を築く。このモデル9もスミスの手によるもので管球アンプとしてあまりにも有名、1960年発売で日本では安保闘争のあたりらしい。マランツ社は1961年に天才チューナエンジニアのセクエラを迎え、名機#10を世に出すものの、多大な開発費を投じてしまい資金難でスーパースコープ社の傘下入り、67年にはあっさり退任となるが本人はその後のモデル1で再びセクエラの名を世に知らしめることとなる。マランツは経営の課題が多いわりには転身が上手でこの買収を機にトランジスタへの移行を果たす。その後、スタンダード工業が開発生産を代行するようになり日本マランツへと発展したがフィリップスにこれまたあっさり買収されてしまい、1980年からはフィリップス傘下となるが、この買収を機に今度はデジタルオーディオでの地位を確立するのである。その後2002年には日本マランツが全ての権利を取得し、デノンと合併してマランツ社として現在に至っているがすでに創業当時のスピリットは全くなくブランド名だけが残っている状態である。
●アクロサウンド社が世界で初めて実用化したUL(ウルトラリニア)回路を採用しておりマランツ氏自身の設計によるプリアンプ#7とのセットはその名声を今に引き継いでいる。ULパラレルプッシュプルのため出力段の真空管にEL34を4本使っており、ULで70W、三結で40Wを出力する大型のモノラルアンプで、当時1台約\30万くらいした。#9と#9Rとあって、#9Rはラックマウント型であった。今もそうであるが、管球アンプは石アンプのような箱型ではなくシャシーにトランスと真空管むき出しのデザインである。#9は当時としても斬新なフロントパネルを持っており、さらにセンタメータを採用している。このデザインは秀逸で、その後のマランツデザインの基礎をなって現在に続いている。今回の出品は残念ながら復刻版で\483,000/1台のものであるが、それでも即完売という人気ぶりだったと記憶している。 ●復刻版は法律上の制約などもあって、電子部品が現在のもので、真空管はスロバキア製となっているなど基本回路は同じであるが、音は現代アンプに近くなっているようである。見たことも触ったこともないため、どんな音かは見当もつかないが、一般的にはスピードとパワー感に優れたUL接続と、透明感があり繊細で美しく鳴る三極管接続といったところか。スイッチで切り替えて音を確認できるのはありがたい機能であるが、スピーカに何をもってくるかで決まると思う。
●開始価格が\63万となっている、程度は良いがレプリカモデルということもありセットで\55万が相場、\30万で即買いと勝手に値付け。現代流にアレンジされているとはいえマランツ#9である。大変な投資をしてオリジナルを使い続けるより、レプリカで安心してマランツサウンドを聴くのも良いと思う。 6月4日 Lowther TP-1<オークション:g41424532 ローサー、ラウザー、TP-1 Ends 6月4日23時19分> |
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