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5月18日 National EAS-20PW09National_EAS-20PW09 ~あの名器 ゲンコツです~
<オークション:w24519485 ナショナル EAS-20PW09 ゲンコツ Ends 5月22日22時34分>
- National EAS-20PW09 -
●ヤフオクにて、あのナショナルの8P-W1を見つけました。「ゲンコツ」で親しまれているこのユニットは、1954年の発売で定価は\3300でした。「ゲンコツ」というのは、真ん中についている不思議な黒い球のことを言っているんですが、これはイコライザ球というもので、このユニットのデザインを特徴づけていますねぇ、でも変わっているのはこれだけではありません。メインコーンのコルゲーションは楕円形で斜めに一本入ったいるだけ、ゲンコツの下の花びらのような白い部分は実は高域用のサブコーンなんです。
このユニットは通称8P-W1と呼ばれていますが、これは当初の呼び名で、とっくの昔1964年には、すでにEAS-20PW09に改められています。それでも8P-W1の呼び名の方が通っているというのが不思議ですね。テクニクスではなくてナショナルの時代ですから、マグネットカバーにはあのナショナルのロゴが入っています。でも、取説にはTechnicsと書かれています、不思議ですね。しかも、8P-W1はアメリカで先に評判が上がり、日本へ逆上陸しました。当時のカタログには、海外でも絶賛のナショナルスピーカと記載されていました。なので、逆輸入版にはPanasonicと刻印されています。こんな昔からグローバル松下って感じです。 ●さて、最大の特徴であるゲンコツの機能ですが、これは、コーン中心からでる高音の位相を遅らせてサブコーン周辺からでる高音と位相を合わせるためのものです。デザインセンスはなかなかだと思いますが、効果の程は疑問ですねぇ。この時期は、いわゆるロクハン(16cmフルレンジ)に始まりロクハンに終わるといわれていましたが、実際人気があったのは、この8P-W1のような20cmのフルレンジユニットでした。低域の豊かさには20cmが圧倒的に有利だったのです。そういっても、8W、50~15kHzと小出力ナロウレンジなのですが、これはアンプの技術的背景に要因があります。 1950年代は、管球アンプの時代で小出力ナロウレンジが当然でした。重いコーンの低能率で超低域まで伸ばしてもドライブできるアンプがなく、それより50Hz~15kHzを高能率で再生する方が重要な時代でした。そのためには軽いコーン、高めのfo、Qo、大型キャビネットでゆったり鳴らすというのがユニットの必須条件となったのです。本機でも、Qo:0.73(50Hz)、94dB、実効質量8g、磁束密度10500G、総磁束75000MX、有効直径166㎜、重量1.26㎏となっています。たとえば、当時\15000で発売されていたSPS-81というスピーカシステムは、8P-W1が入った密閉型スピーカで、その大きさは570×786×310となっています。現代の20cmユニットをいれたSPと比べるとかなり大型ですよね。非力なユニットで、BHには不向きなのですが、アメリカではBHとしても使われていました。やはり、なんといっても名器なのでいろいろなところで使われていたのでしょう。 ●このユニットはとてもバランスの良い音がします。耳障りで刺激的な音は皆無です。低域、高域の伸びは程々ですが、クセが無くとても聞きやすい音です。派手ではなくて、すんなりとまとまった音だと思います。ロクハンに比べれば、低域の伸びはありますが、非力でボリューム感が無い印象を受けることもあります。これは、50年代当時の音楽はいいのですが、新しい録音ソースでは非力さから薄っぺらい感じになるのだと思います、これは仕方ないところでしょうか。とはいっても、バロックなどの小編成、特に弦楽器は美しい音色で楽しませてくれます。 ●価格はすでに\21500となっており21BIDSとかなりの人気です。\2.5万が相場、\1万で即買い、と勝手に値付けいたしました。まだまだお買い得の価格なので、これより高値となることは必至ですが、アンプを選びます。逆の意味でレビンソンなどの超高級ハイパワーアンプでは価値が出ませんよねぇ。2A3シングルなんかをお持ちの方にぜひ使っていただきですね。夜、ゆっくりと灯を入れて静かに聴き入る、、いい情景ではないでしょうか。でもユニットだけですから箱が必要ですよ。
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