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日志


5月22日

VICTOR SX-3

<オークション:k30742428 ビクター SX-3 Ends 5月27日23時21分 >
 
●ヤフオクにてあのVICTORのSX-3を見つける。1972年、それまでのごく平凡なシリーズから一転して米松の白木仕上げを採用し、パンチングメタルを取り付け、ユニットむき出しでサランネットを排除するという斬新なデザインの2Wayとして登場したSXシリーズの第一号機(だけど3がついている)である。音質の評価も高く、国産モデルが欧米に遠く及ばないと思われていた時代にあって「ついに追いついた」と言われたほどの名機である。あの斬新なデザインは記憶に新しいが既に34年も経っている骨董でオークションで見ることも少なくなった。SX-5、7とシリーズ化、SX-3も、3Ⅱ、3Ⅲとマイナーチェンジを重ね約8年間で20万台以上を販売。その後もSX-500シリーズにいたるまで引き継がれその音は現在も高い評価を得ている。

●トゥイーターには5㎝ソフトドーム型ユニットを搭載、ダンプ材にビスコロイド(ダンピングと密閉性が目的で多用されるが、経年変化で消失しエッジに穴が開いたりする)ではなくゴム系ダンプ材を使用。ドーム型を採用することで指向性が広く歪み感の少ない聴きやすい中高音に仕上げている。ネットワークは-6dbのウーファー用ハイカットフィルタと‐12dbのトゥイータ用ローカットフィルタで構成され、コイルはビクターオリジナルの硅素鋼板コアを使用し大入力時の低歪みを実現、25㎝ウーファーはエアサスペンション方式に耐えるため、西ドイツのクルトミューラー社製のKDUコーンが使用され響きの豊かなたっぷりした低音が特徴となっている。エンクロージャは前面バッフルと裏板がダグラスファー合板、側板はパーティクルボード、更に内部の響きを美しくするための響棒がリアバッフルに取り付けられている。しっかりした剛性と響きの美しさを実現したすぐれたエンクロージャである。吸音材には1KHz以下の吸音率がグラスウールの2~3倍というエステルウールが使用され低音のダンピング効果を高めている。

●エアサスペンション方式であるため、内容積33Lで13.3Kgというわりと小さい体からは想像できない豊かな低域再生能力を持っている。池田圭氏の音の夕映によるとSX-3の音決めについては、氏がクラングフィルムのオイロッパの音質に似るまで発売を阻止する程の圧力を掛けたそうだが、88dbという低能率では当時うまくドライブできるアンプは少なく鳴らしにくいスピーカーと言われていたように記憶している。かなりのパワーを入れると、低域をベースに安定した帯域バランスを持っていて、上品な再生音である。低域が一種独特の重みがあり、逆に中高域は透明で繊細な感じがすることでクラッシック向きであると思っている。

●1本\28000は今ではかなり安価であるが、当時はJBLのようなブランドと違って国産機としてはそれなりの価格であった。現在\2800であるが、状態の良いもので\4000が相場で\2000で即買いと勝手に値付け。外観のキズ、メタル、ターミナルやネジのサビの無いものはなかなか無いと思われるが、現代アンプなら楽々鳴らせるはずであり、池田氏が開発に加わりこだわりをもって創り出した製品でもある。相場も手頃なので、このあたりでこの名機を手に入れてみるもいいと思う。
5月17日

STUDER A730

STUDER_A730 ~マニア憧れのプロCD~
 
<オークション:s26868409 銘機!STUDER A730 整備済み 特典付. Ends 6月 25日 22時 25分 >
- STUDER A730 -
●ヤフオクであのスチューダA730を見つける。B77オープンリールデッキに憧れていた遥か昔に斬新なデザインとプロ用という堅牢、高音質を誇る名器として登場した。しかし、気がついてみるともう20年近く経過しており、スイングアームメカもフィリップスが供給停止してしまう時代になってしまった。
 
●STUDER社は1948年Dr.Willi StuderによりSwizzのRegensdorfでオシログラフの会社として設立された。テープデッキは1949年にDYNAVOXブランドで発売、1951年にはREVOXブランドも設立した。このA730は1988年発売で、STUDER・PHILIPSが提携後の製品である。100万円もする超高級なのによく売れるなと思っていたら1993年には120万円もするD730を発売し、しかもわずか2年後にMarkⅡにしてしまった。両方とも今でも愛好者が多くA370とD730でファンを二分しているが、これは同時期の他社製品も同様で、DACのテクノロジーシフトによるものである。CDは音のほとんどがDACで決まるが、A730はマルチビットに対してD730は1ビット、これが音の違いとなって出ている。A730はフィリップス製16bitDACであるTDA1541、LR独立のDACを1chipに内蔵し4倍オーバーサンプリングで動作する。D730は1bitDACの名品TDA1547(通称DAC7)を搭載している。メカも異なっていて、A370はCDM3、D730はCDM4である。CDM4は多くのプレーヤに利用されており今でも部品が少なからず流通しているが、CDM3は入手がかなり困難である。また外部クロック同期が可能なので内部クロックを改造するのが苦手な人は高精度の外部クロックを使って簡単にクロックのグレードアップができる。
 
●このA730はB77、PR99オープンテープデッキを思い起こさせる元気の良い音である。透明度の高い音質を誇りながらも、低域の伸びはマルチビットの得意分野でパイプオルガンのペダルがいい感じで鳴ってくれる。この音はジャズファンにはいまだに人気だと思う。D730のビットストリームになってより透明度が増しレンジが広がったはずであるが、私はどちらかというとマルチビット派で、低域はA730にはかなわないと思う。
 
●現在すでに、\21万となっている。人気の高い高性能機であり、程度の良いもので\25万が相場10万で即買いと勝手に値付け。安く手に入れないと、かなりの年代物でレストア代が高くつくと思う。それでも欲しい人はたくさんいると思うが、、わたしも欲しいですが、、。