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日志


12月16日

McINTOSH XRT22

McINTOSH_XRT22 ~非凡なるXRT20の後継機~
<オークション:v34563450 マッキントッシュ(McINTOSH)XRT22 Ends 12月20日0時57分>
- McINTOSH XRT22 -
 
●ヤフオクにて、マッキントッシュのあのXRT22を見つけました。いまさらの感もありますが、超有名ブランドのマッキントッシュ社は、LPレコードの登場とちょうど期を合わせたかのように、スコットラド系アメリカ人フランク・マッキントッシュによって創設されて、以来40年以上にわたり一貫して高級アンプを造り続けていますね、すごいことです。創立者のマッキントッシュ氏から創業以来のパートナーであるゴードン・ガウ氏にバトンタッチされ、マッキントッシュ社は大きく発展してきましたね。ガウ氏も残念ながら1989年に急逝しますが、後継者に引きつがれ現在に至っています。XRT20は、かつての社長、ゴードン・ガウ氏が20年かけてようやく完成を見たという、満を持しての投入だけに、当時の評価は絶大なものがありました。1958年のステレオレコードの発売に伴い、オーディオシステムがモノラルからステレオへ移行する中、スピーカはモノラルスピーカを、単に二つ使っただけの状態で、今でもそんなに変わっていないと思います。ところが、この事にコードンは不満と疑問を持ち続け、自ら開発をスタートさせてから20年の歳月を経て、ステレオフォニックスピーカとして完成させたらしいです。1980年にXRT20として発売されまして、日本で広く紹介されたのは1981年のことになります。もう生まれてしまっていますが、このブログを読まれる方の中には、え、生まれる前!って人もいるかもしれませんね。菅野沖彦氏愛用システムとしてあまりにも有名なXRT20ですが、既にに30年近くが経過しようとしています。XRT20は細部をリファインしてXRT22となり、1986年に発売されました。ウォールナットタイプで\190万でした。現在はXRT26というモデルにリファインされていますが、基本設計は変更されていません。大変息の長い製品です。
 
●30cmコーン型ウーハー2発と20cmコーン型ミッドレンジを収めたバスキャビネットと23個の2.5cmドーム型トゥイータを搭載したコラムで構成されており、外観はとてもユニークです。XRT22は基本的にはXRT20の後期型と同様の構成をしています。下部のウーファーは、20Hz~150Hz、上部ウーファーは、20Hz~250Hzとなっていて、異なるウーファークロスオーバーの使用により、ウーファーの間の干渉を減らしたとのことです。このようにXRT22では、キャビネットからの二次放射を除去するための微妙なチューニングがいたるところで見られます。ウーファーはアルミマウントリングとフォーム材で、キャビネットへ振動を伝えないようになっています。内部の支柱の位置もキャビネットの振動を減らす位置に変更されていますが、これは、加速度センサを用いて最適な位置を実測したようです。ミッドレンジは250Hz~1500Hzで、ウーハーとの干渉を避けるため、サブエンクロージャに収められています。バッフルは天地板が全面に張り出していたものを、バッフルと面と一体化し、これも回折を避ける工夫がされています。さらに、キャビネットグリルの形にもこだわり、正面の全面を覆う形に変更されています。コストダウンかと思いましたがそうではなく、これによりいっそう表現力が豊かになったとのことです。ツィーターコラムは、これも微妙ですが、一枚板で作られるようになりました。XRT20もプロトタイプはそうだったらしいですが、量産時は分割になっていましたね。XRT22コラムの初期型は、オークまたはクルミ材でできていたそうですが、後期型では、化粧板を張られた高密度パーティクルボードに変更になりました。ツィーターは10Wで歪0.3%の高性能で動作するもので、23個のユニットを抵抗をパラに持ちながら直列に接続することで、低歪のまま、250ワットの耐入力、低いクロスオーバを実現しています、実に巧みです。上下をカットされた独特な形のユニットは、マッキントッシュ製ではなく、フィリップス製のカスタムメイドです。共振をダンプするために、アンダーコーティングされたソフトドームツィーターになっています。床からの反射を抑えるために設置は床から浮かせる必要があり、専用の足、または壁に直接掛けることになります。ネットワークも特別で、バターワース型、チェビシェフ型などを試作しながらも、最終的には独自の構成となったようです。ツィーターコラムの端と低音キャビネットの端の間隔は8インチを推奨するなど、購入後も細かいチューニングが必要なようです。

●音は、ステレオフォニック再生の在り方に対するマッキントッシュ社のソリューションといえます。円筒状に展開する立体音場は、XRTシリーズ独自のもので、驚異的なワイドレンジスピーカです。専用のイコライザで、設置される部屋の特性に合わせた調整が行えますが、逆に調整しないと使えないともいえます。リスニングポジションの制約を受けずに、広く展開するステレオフォニックな立体感の豊かさと定位の安定感が特徴的です。30年を経過してもその基本機能を変更することなく、名機として存在し続けているのは凄いですねぇ。低音高音という周波数特性に終始した議論が無意味になるスピーカとして、クラッシックファンには最高ランクの評価を獲得し続けてきています。しかし、アンプと部屋が相当しっかりしていないとだめなようで、限られた人にのみ快楽が得られるシステムと言えなくもありません。音の質感というか自然さということでは群を抜いており、オーケストラの管弦楽をこのような感触で再現するスピーカシステムそのものが他に存在しないことも名機の理由のひとつかも知れません。

●価格は\75万となっています。高価なため0BIDですね。とはいっても、あのXRTです。オークなので定価\180万くらいじゃなかったかな?と、あいまいな記憶ですが、状態がよければ\90万が相場、\60万で即買いといったところでしょうか。開始価格\75というのは、状態が良ければかなりお買い得のような気がしますね。アンプと部屋に自信があるクラッシックファンには掘り出し物じゃあないかと思いますねぇ。もっともこのクラスのシステムを導入しようとする人は、お買い得~、でもそんなの関係ねぇ~って人でしょうから、なかなか買い手が付かないのかも。
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12月2日

LUX SQ5B

LUX_SQ5B ~ラックス初期の名作~
 
<オークション:t54139907 LUX ラックス真空管プリメインアンプ 名機SQ5B完動品 Ends 12月3日22時12分>
 
- LUX SQ5B -
 
●ヤフオクにて、あのラックスのSQ5Bを見つけました。ラックスの創業者は早川迭雄氏で、父の卯三郎はガラス業でガラス店「早川商店」を経営、今では常識のあの板ガラスと金属枠を用いた水槽を発明しました。それまでは、金魚は白色磁器の水盤に入れて鑑賞していたので、これは大変なヒット作になったようです。さて、発明好きの父親に負けず劣らず、新しい物好きで凝り性の迭雄は錦水堂を経営しながらも、無線技術に興味を持ってしまうのですが、時代は大正11年、法律で無線設備が禁止されていた時代でした。大正12年の関東大震災を契機として政府がラジオ放送を許可すると迭雄は錦水堂に自作の受信機を展示しますが、これが、朝から晩まで店頭が混雑するほどの評判で大正14年の錦水堂ラジオ部設立となるわけです。さて、ラックスの型番でSQから始まるのはプリメインアンプです。1961年に発売されたSQ5Aはラックスの最初のプリメインアンプで、\38,000でした、この年に社名を“錦水電機工業株式会社”から“ラックス株式会社”に改めていますが、“ラックス”というのはラテン語の「LUX=光」に由来するらしいです。
 
●SQ5BはSQ5Aのマイナーチェンジモデルで1962年に発売されました。\35,100でした。この時代(昭和34年あたり)の製品はとてもしっかりしていて、たとえば、ボリュームなんかは解体して清掃できます。解体といっても、ツマミをはずすくらいではなくて、内部のベーク板まで全て解体できるんです。クオリティーだけでなくデザインも優れていて、当時の日本製アンプの中では抜きん出た商品だったようです。出力管は6BQ5のプッシュブルで14W+14Wの出力、今では非力ですが当時ではかなりのパワーでした。SQ5Bが改良されたものがSQ5Bbで最終的に1968年まで生産されました。前段に12AX7、6AN8、整流管に5AR4、出力管に6BQ5をPPで用いて14W+14Wを出力する本格的なアンプです。出品者さん曰く、ツートーンカラーを配した外装ケースは、凝ったプレス技術で柔らかい丸みを持ち、欠きや絞り、折りといった板金の加工精度も素晴らしい仕上がりです。外装板は、アートボンドというアメリカUSラバー社で開発されたビニールと金属(アルミ)の合板で、退色しにくく、傷や汚れが付きにくく、さらに電気的絶縁性が高いなとの特徴を持っているとの事です。上下ケースを固定するボルトを目隠しする為のモール状のバーがすっきりしたサイド・ビューを与える装飾となっており、当時こうしたディテールにまで及ぶデザイン意匠が貫かれていた事には大変な驚きです。中央のメーターは出力に応じて左右の針が上下運動をするもので、デザインとしても秀逸ですね。重量は11kgとまあ中々の重さです。
 
●クリスタルピックアップ専用の入力もあるようで、年代物の証ですねぇ。さて、音は、ぶ厚い中域を中心に、抜けの良く爽やかで素晴らしい音を聞かせてくれるとの事です。現代の強力磁気回路の小型低能率スピーカではなくて、能率の良い軽いコーンのスピーカを大きなエンクロージャでゆったりと鳴らしてみたいですね。リチャードアレンあたりでどうかなぁと思ったりします、夢は膨らむのですが、見た事ないのが残念です。
 
●開始価格が\12万とちょっと高めのためか、入札無しです。まあ、\3万で即買い、\8万が相場と勝手に値付けいたしました。素晴らしいデザインは今でも通用します。14Wあれば家庭での使用にも問題ないですし、これ1台で味のあるリビングになりそうです。今でも修理可能なようですが、修理代は結構な金額になりそうです。
 
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