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November 23 AGI 511<オークション:s39978033 AGI 511(委託) Ends 11月26日0時53分>
●ヤフオクであのAGIの511を見つけました。511、511A、511Bを発表し以降の製品を出すことなく終わったメーカなので知らない人が多いと思っていましたが、プアマンズ・レビンソンの異名を取るなど、かなりの音質で今だに名機としてファンを魅了し続けているアンプです。私は当時のカタログを持っているので名前は知っていますが、本物は見たことがありません。無線パーツ屋に売っているような四角スイッチ、無骨なデザインなど、高校生の無線機製作実習のような出来です。見た目だけでなく、中身もシンプルでこれは中学生のキット並みです。
●AGIはアメリカのガレージメーカで、日本では、\20万前後で販売されていたようです。どちらかといえばマランツ#7を思い起こさせます。とにかくシンプルで、配線にはフラットケーブルを使い、プリント板一枚もので、部品点数がホント少ないです。MIL規格品を採用しているとのことですが、これだけシンプルだと大丈夫かなぁと思ってしまいます。入力切り替えボタンを押すと黒からグリーンに変わるのですが、これはボタン内部の色が付いたプレートが回転して、あたかもランプが点灯したかのように見せかけています。メカニカルな構造はスイッチングが電気系に影響するのを嫌ってのことらしいです、結構こだわっていますね。重量は6kgしかなくて、パワースイッチやファンクションスイッチ類を操作すると本体が動いてしまいそうです。 ●マークレビンソンとまではいかないようですが、チャンネルセパレーションが良く、スピード感のある力強い音を出すタイプで、しかも適度に切れがあり、変な癖もないとのこと。その音質は現在てもトップレベルのもので今だに多くのファンを魅了し続けているものすごいアンプです。一度聴いてみたいものです。 ●\6.2万が希望価格となっていますが、\5万が相場、\2万で即買いと勝手に値付け。パワーアンプも開発されていればAGIの将来はずいぶんと変わったものになっていたでしょう、まさに隠れた名機、一度手にされてみてはいかがでしょうか。 November 18 TANNOY ⅢLZ<オークション:d63988372 稀少:ⅢLZオリジナル Ends 11月19日22時20分>
●ヤフオクであのタンノイのⅢLZを見つけました。1961年~1974年の製品なので30年以上経っています、必ず経年変化を起こしていると考えるべきで、そのままでは思い通りに鳴らない代物だと思います。ハイスピード広帯域の現代アンプは想定されていないのでアンプとの相性を考えなければキンキンになってしまいますし、設置の仕方も現代のモニタスピーカとは異なるのでそれなりの知識と経験が要求される骨董です。クラッシック音楽といえばタンノイのアーデンが頭にある私には、タンノイの製品は地名に関連したものが馴染みやすく、価格の高いものからアルファベット順に、Arden(イングランド中部地方)、Berkeley(米国カリフォルニア州UCLAで有名)、Cheviot(イングランドとスコットランドの間の丘陵地帯)、Devon(イングランド南西部)となっていて絶妙だと勝手に感心していました。それなのに、ⅢLZとは何とも無機質なモニタっぽいネーミングだなと思っていました(音は全く違いますが)。 ●ⅢLZはユニット単体販売とエンクロージャに入ったセット販売(インキャビネット)の両方がありました。更に使用されているユニットが時期により異なっており、初期型はモニターレッド、後期型(1967年~)はゴールドと呼ばれました。レッドは15Ω仕様で、ゴールドは8Ω仕様、レベルコントロール付きです。今回の出品は背面にレベルコントロールがあるので、後期型ゴールドのインキャビネット(1973年当時で\8.2万でした)だと思います。密閉型のエンクロージャに10インチ(25cm)のユニットを収めたもので、f特30~20kHzとなかなかの性能、クロスオーバーも2Wayとしては私好みの1.2kHz、入力も15Wで家庭で使うには十分だと思います。60cmの大きさは小じんまりとしていてモニタっぽいです(正確には380×583×240)。1957年から1967年にかけて製造されたモニターレッドはピンク色のハンマートーンで磁気回路を覆うカバーが塗装されたのが愛称のきっかけです。1967年にカバーが金色となりモニターゴールドとして搭載されます、この時より日本ではTEACが輸入代理店となりました。1974年工場が火災の為にユニット製造が不可能になり、クルトミューラーのコーン紙HPD(ハイ・パフォーマンスDシリーズ)に転換することになり、同時期にガイ・R・ファウンテン氏が引退してハーマンインターナショナル社に株を売却。紆余曲折を経て現在は英国に戻ってきていますが、この複雑な経営背景を伴った製品開発のせいで、今でも古き良き昔のレッド、ゴールドの音を求める人が後を絶たないわけです。 ●G・R・F氏自身がクラッシックファンで、フルオケの低域再生のスケールアップを図ったホーンシステムの技術を導入したスピーカシステムを考えたようです。さらに同軸型の方が位相を揃え易かったことからデュアルコンセントリックが生まれたわけですが、このユニットはトーンコントロールよりも部屋の環境が大きく影響するのでセッティングが難しいです。弦の再生が秀逸といわれた名機ですが大音量でなければピアノの音も素晴らしいものがあって、クラッシック全般に良いのではないでしょうか。私の知り合いにはなぜかタンノイを持っている人が多く、やっぱりな~と思ってしまいます。 ●程度が非常によいからでしょうか開始価格は\21万と高めです。\20万が相場、\12万で即買いと勝手に値付け。もちろん名機の中の名機、ゴールドです。今となっては状態がよければ本当にお買い得だと思いますね。手に入れてからのメンテナンスもしっかりとやらないといけませんが、フロアにころっところがして、管球アンプの灯だけでひっそりとゴールドの奏でる音楽に浸ってみたいものです November 05 YAMAHA C-1<オークション:91838232 YAMAHA C-1 FETプリアンプ Ends 11月7日22時35分>
●先週のC-2に続いてですが、ヤフオクにてあのヤマハのC-1を見つけました。ジャンクなのは残念ですがついに出ました。1975年発売(~1979)なので30年は軽く超えていてレストア無しには性能を発揮できない骨董だと思います。国内音響技術の頂点を極めていたヤマハ黄金時代の至高の製品です。ヤマハ最高の製品、傑作中の傑作、いくら賛美しても足りないまさに筆舌に尽くしがたいC-1なのです。私は中学生の頃北九州の小倉ヤマハショップまでC-1を聴くために通い続けましたがあの感動は今だ記憶に新しいです。スイッチ、ダイヤルがずらりと並ぶブラックフェースはアキュフェーズC-240以上の超迫力です。入出力系はもちろんこれ以上必要ないと思われる以上にそろっています。C-1のスイッチ全てを使うことはまずないと思われるくらい超多機能コントロールセンタです。 ●C-1最大の特徴は何といってもヤマハが開発したFET素子を用いて全段FET化したことです。EQやフラットアンプなどに用いられたのが、Nch初段差動増幅+Pch2段ソース接地+Nch3段SRPPの3段直結によるユニットアンプで、バッファアンプとして用いられたのが、初段差動増幅+Pch2段ソース接地+Nch3段ソースフォロアの3段直結によるユニットアンプです。EQ回路はCR型を採用、許容入力を大きくするために(CR型NFBに時定数を持たせない特徴がありますが許容入力が小さいという欠点があるのです)カートリッジの出力を前段のユニットアンプで増幅後CR型回路を経て再びユニットアンプで増幅される構成となっています。使用部品も高精度金属被膜抵抗やスチロールコンデンサ、マイラーコンデンサなど高性能部材を投入しRIAA偏差±0.2dB以下を実現しています。PHONO入力インピーダンスは30~100kΩ6段階、感度は2mV~8mV可変となっています。更に、非常に高精度で多機能を実現している点も特筆に値します。片CH2連の高精度4連ボリュームは回路上ではフラットアンプの入出力の両側に入っていて、-20dB~ー5.7dBだけアンプの入力側でゲイン調整することで実用時におけるSN比を14dB程度改善しているのです。トーンコントロールは21ステップのアッテネーター式、さらに、低域と中高音域の2種類のトーンイコライザーを装備、ラウドネスはコンティニュアスラウドネスを装備、フィルターはLOW15Hz、70Hz切換、HIGH8kHz、12kHz切換式となっています。レベルメーターはもちろん高精度ピークレベルメーターを装備、アッテネーターも当然完備で-50dB~35dBのワイドレンジを実現していました。入力系として、PHONO3系統、TUNER1系統、AUX2系統、TAPE3系統、MIC1系統、メータ1系統(外部信号をレベルメータに接続できたらしいです)、出力系としてOUT2系統4台、RECOUT3系統、ヘッドホン1系統、オシレータ1系統を装備していました。TAPE、OUTはフロントパネル面にも装備されています。オシレータはピンクノイズと正弦波70~10kHz4段階の発振器が装備されており、何と外部接続メータと豊富な入力系を組み合わせるとオーディオシステムのテストまで可能だったのです。 ●音はFETの特徴的な澄み切った音質です。透明感のあるその音は特徴のないサラっとした日本的な音という評論もあり、良くも悪くも日本の音といった事になります。B-1と組み合わせた、透明で温かみのある音は本当に素晴らしいものでした。変なクセがないためソースやSPの特徴を露にしてしまいますが、その上で問題をきちんと調整できてしまうシンプル=高性能とは正反対の路線のコントロールアンプです。 ●発売時は\40万という超弩級の完全受注生産品でした。程度がよければ\9万が相場、\6万で即買いと勝手に値付け、ただしオーバーオールは必須でしょう。今回はジャンクなのが残念ですがそれでも現在価格は\1.3万です、\3万が相場といったところでしょうか。たぶん今後は出ないだろうと思われる超掘り出し物です。場所と金があれば即買いたい一品です。メンテナンス費用は高くつきますがそれでも、C-1はC-1です。 |
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