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    January 25

    JBL Hartzfield

    JBL_Hartzfield ~JBL黎明期の傑作~
     
    <オークション:g69501654 オリジナルハーツフィールドペア150-4C初期 Ends 1月31日22時15分>
     
    - JBL Hartzfield -
     
    ●ヤフオクにて、JBLのあのハーツフィールドをみつけました。ハーツフィールドは、タンノイのオートグラフと並び、モノラル時代を代表するコーナー型オールホーンシステムです。James B. Lansingが会社を立ち上げたのは1927年ですが、この頃はアルテック社に吸収されたり(なのでアルテック・ランシングって言うんです)、ウェスタンの下請けをやったりしていました。
    1946年にJBL社として独立しまして、後に初の家庭用フロアスピーカーであるハーツフィールドが誕生します。ハーツフィールドがJBLから発売されたものは1954年のことで、55年にはライフ誌で夢の究極のスピーカとして紹介されました。ちょうどマランツ社ができてModel1を発売した頃です、すでに50年以上が経っていますね。ハーツフィールドは箱が別モノであったり、レストアされていたり、オリジナルでも後期型となるとホーンが簡略化されたりと、なかなか初期のオリジナルのものがありませんが、今回のものは初期のオリジナル物だそうです。
     
    ●ハーツフィールドは、実はJBLで開発されたものではありません、自作が趣味の公務員のウィリアム・L・ハーツフィールド氏が開発したものです。彼は、ワシントンDCにある政府組織の標準規格局に勤務しており、趣味でクリプッシュホーンを独自にモディファイしたコーナー型ホーンを作っていました。巡り合わせとは奇なもので、当時東海岸に住んでいたJBLの販売担当重役であったRayPepeがAESで同じ部署となったハーツフィールドと出会い、彼の組んだスピーカーシステムを知ることになったのです。劇場用で一般に発売されていなかった、150-4C/38㎝ウーハ、375ドライバがハーツフィールド氏の手に渡り、D30085ハーツフィールドが開発されることになったのです。
    型番のD30085というのはは、30番のエンクロージャに085というユニットシステムを収めたことを意味していまして、085とは150-4Cウーハー、375+537-509ホーン、N400またはN500Hネットワークの組み合わせ番号の事です。
    さて、150-4Cウーハーというのは、モノラル時代のハーツフィールドに使われていたユニットで、パラゴンの初期型にも少数ですが採用されていたようです。JBLでは1959年に名ウーファLE15Aが発表され、1964年からはLE15Aに入れ替えられています。また、537-509ホーン・レンズはバート・ロカンシーがハーツフィールドのために特別に開発したということで、確かに他のJBLシステムでは使われているのは見たことないですね。
    ハーツフィールドは1964年まで製造が続けられていたのですが、1959年には低域ホーンが簡略化されてしまったので、今回の出品は簡略化前の貴重なものということになりますね。1964年には075リングラジエータを高域に付加した3ウェイシステムとなりました。
    画像から判断するとロゴはJBLのマークのようですが、初期型ではジムランシングとなっているものもあります。会社がJBLになる前のジムランの最初の年に作られたハーツフィールドで大変珍しいものです。もちろん当時はモノラルでの販売でしたから、ステレオでシリアルNoがそろっているのは、ありえませんが、、。

    ●音については、諸説ありますが、何しろ聴いたことがないのでなんとも言えません。ホーンならではの伸びやかさをもつ低音と、スッと切れ味のよい低音が両立され、ジャズのバスドラムのバフッという風のような低音が、皮膚感覚で捕らえられる。ズシッとした重量感のある低音と鮮やかさよりも渋味を感じさせる中高音とがバランスして落着きある音。などと評する方もおり、かなり絶賛ですねぇ。
    コーナーホーン型で、壁との距離、LRの特性の不ぞろいなど問題の多い機種ですし、なかなか低音がでなくてパワーアンプを相当選ぶという話も聞きますが、上手く鳴らすと、どうもこれは凄いようですね。
     
    ●価格は開始価格が\300万となっており、高額なため0BIDですね。初期型ハーツのペアではありますが、\250万が相場、\150万で即買いといったところでしょうか。もちろん私には買えませんし鳴らしきる自信もありませんねぇ。でも、あのハーツですよねぇ、、ハーツ、欲しいなぁ~。
     
    January 02

    Marantz Model8B

    Marantz_Model8B ~マランツ・パワーアンプの隠れた逸品~
     
    <オークション:170290140472 Classic Marantz Model 8B Stereo Amp Ends Jan-04-09 18:00:00 PST>
     
    - Marantz Model8B -
     
    ●イーベイUSにて、マランツのあのModel8Bをみつけました。1953年操業のマランツ社のパワーアンプです、Model#2、#5と続き、#8はマランツ社初のステレオ・パワーアンプとなります。#6はステレオアダプタ、#7は超有名プリアンプですね。さて、マランツのパワーアンプといえば#9というほど#9が有名ですが、#8それより一つ前のモデルで後に#8Bとなります。#8を改良して#8Bになったわけですが、事はそう単純ではないようです。なぜなら、#8は1959年に発売、#9が1960年で、#8Bは翌年の1961年なんです。つまり、#8Bは#9発表後に改良が施されて発売にいたっているわけで、#9の改良部分も含まれているということになります。当時15万で発売されましたが、日本でも大変な人気と評価でした。
     
    ●UL接続で35Wのステレオアンプです。#5のステレオ版に#9の改良を加えての再登場となる#8Bですが、基本構成は#5と同様です。#8として#5と比べて見るとよく分かるんですねぇ、初段が6BH6×1の3結、位相反転は6CG7×1でカソード結合型の採用で2段目の増幅と位相反転を兼ねています。パワー段は6CA7×2のプッシュプルで、ここまで#5と同じです。電源回路は時代の流れというか、#5でのGZ34に対して、シリコンダイオードによる倍電圧整流になっていて、平滑コンデンサはオイルコンから電解コンに変わっています。次に、#8と#8Bですが、見た目と違って、回路的にはかなり変わっているんです、電源回路はそのままですが、増幅回路におけるNFBがかなり改良されています。6CA7のプレートから6CG7のグリッドにクロスオーバNFが追加されていますが、最新のNFB技術を投入して広帯域にわたる歪特性の改善と高域特性の向上を狙ったものと思われますね。高域改善のための位相補正回路の投入もいたるところで見られます。初段6BH6のP-G帰還での3.9pF挿入による超高域NFB対策、6BH6のカソード抵抗とパラに0.002μFの挿入で高域のNFを減衰させるための調整、6CG7のプレートから33pFを介しての接地による位相反転のインンピーダンス整合と高域対策、クロスオーバNFでの1.5pFの挿入による超高域の特性改善、トータルNFでは1170~1780pFによる微分回路ので高域NF量を増やすようになってるなど、位相補正にかなり細かな神経を使っています。その結果、現代でも通用する高域特性を実現しているといえるでしょう。
     
    ●#8Bとなると今でもよく見かける名機なので聴いたことがある方も多いでしょうし、プリアンプ#7とのセットで実際に使っていらっしゃる方もいらっしゃるでしょうね。なんとも羨ましい話です。周波数特性的にはこれまでのマランツアンプより高域特性がかなり改善されており、クリアで味わい深い音楽を奏でてくれます。ナローレンジからの脱却を図ったアンプであり、ヴィンテージアンプとしては特異の性能を持っているようです。当時のアンプですから、灯を入れてからじっくり待って、おもむろに大型のスピーカで鳴らしてみたいですねぇ。SNも良くダイナミックレンジも広い現代にも通用する立派なアンプです。
     
    ●開始価格が$1511.00となっています。何せ50年近く経っていますから程度の良いものは少ないと思います。ほどほどのもので\25万が相場、\10万で即買いと勝手に値付け。#9の影にあって性能ほどの評価を受けていないと思われる#8Bですが、それだけにお買い得と思います。シドニー・スミスの秀逸の作品となっている#8B、今はお買い得時期ですねぇ。